銀河鉄道の車窓からは何百という大小さまざまな三角標が見えています。これらはわたしたちが夜空に見る星座の形に並んでいます。

賢治さんの時代、全国的に三角測量が行われていました。三角点の上には測量をするため、遠くからも見通せるように高い櫓が作られました。この櫓は高覘標(懸柱式高測標)といいますが、物語の三角標はこれのことだと考えられます。

三角点に1等、2等と等級があるように、星にも等級があります。絵を描くにあたって星の等級に対応するように1〜6等の三角標をデザインしました。そして星の位置と等級にしたがって空の野原に正確に並べてみました。

●三角標
(さんかくひょう)

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